コロナ支援訳あり情報サイトに要注意

皆さんこんにちは

食品衛生コンサルタントの大野です

 

梅雨真っただ中で梅雨寒ですが皆さん体調崩されていませんでしょうか

週後半からはまた猛暑日が返ってくるとか。

県外移動解禁となってからかなり人の移動が活発になってきた感じがありますね。

これで感染者が増えないことを祈るばかり。

さてこのコロナ禍で色々な食材支援のサイトが非営利、営利ともに拡散しているわけですが

やはり事業者さんが自分の営業許可をきちんと把握して販売できるもの、できないものを理解していないものが

多数散見されます。

そしてその支援サイトを運営している側と色々やり取りしましたが全く理解していませんね。

通常と違う営業形態でキャパを超えた製造量が来た場合必ずオーバーフローが起きます。

そうなると必ずと言っていいほど事故は起きます。だから法定で営業許可業種を定めているわけです。

運営している側はボランティアでやってやってるという感覚なのかもしれませんが食はそこまで甘いもんじゃなく

気軽に手を出すと大変な目にあいます

 

これはあるSNS上の販売支援サイトに掲載されていたものです。

ポイントは

・ローストビーフ

・通常は仕出しケータリング

 

一見何も問題がないように思われますがローストビーフはもちろん原材料は牛肉。近県だけでのデリバリーですので

おそらく惣菜製造業か飲食店営業、自治体によっては仕出しの営業許可だったのかもしれません

しかし今回は販売エリアが全国しかも量も結構なキャパになると思われます。

その場合は食肉製品製造業の許可がないと製造販売はできません。

しかも厚労省の定める食肉製品の規格基準に順守していなければなりません。

もちろん大腸菌群や一般生菌数が基準値以下であるかなどの検査データも必要です。仕出し業者さんがそこまでの検査施設を持っていたり、委託しているとは考えにくいです

なぜできないのか? 飲食店営業では衛生管理基準は相当甘い。全国流通すればそれなりに時間もかかりその間に細菌は

増殖していきます。事故が起こった場合被害が甚大となるので厳格な衛生基準を設けた施設での製造を義務付けています。

 

 

コロナで大変な状況で縋り付く気持ちは理解できますが冷静になって考えてください。

簡単な考えで手を出して何か起こったら本当に店をつぶすことになります。

ご相談あったらお気軽にお問合せ下さい

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。