PCR検査はコロナに感染していない安心材料となるのか?

みなさんこんにちは

食品衛生コンサルタントの大野です。

 

連日猛暑ですね。熱中症での死亡が100名。。。ただこの中にコロナが混じってる可能性もあります。

医療機関は混乱していますからね。

いずれにしても今はけが病気で病院送りにならないよう気を付けることが一番ですね。

今日は昨日のコンサルの件を書こうかと思ったんですが少し気になることがあって皆様にもきちんと会社として

はたして良いのかの選択を頂きたいと思ったので書かせていただきます。

 

ある会社から弊社に問い合わせが来ました。

「予防的にPCR検査や抗体検査をして従業員を安心させる材料にしないか、会社のPRとしないか」というもの。

ぶっちゃけ怪しい臭いぷんぷんしかないのですが担当者へ下記の疑問点を色々ぶつけてみます。

 

・PCRはその時点での感染の有無の判断なので感染してない判定にはならないのではないか

・オンラインの自主採取ではたして正しく検体をとれるのか。それをカバーできるなら今医療従事者へ重い負担になっているPCR検査がこれでできるわけで自治体や国がやっていないのは何か理由があるのではないか

・抗体検査も検査キットによってただの風邪の抗体を拾うだけでコロナの抗体があると定義づけるものではないのではないか。

 

色々聞きましたがなんだかかんだで2週間以上全く音沙汰なし。会社の電話番号の記載もない会社。

ウェブから問い合わせて回答が来ましたが意図的にこちらの聞いていることから乖離した回答。

あげくにPCR検査することが弊社のブランディングになるとかよくわからない意味不明な内容まできましたね。

じゃあ何がどうブランディングにつながるの?ときいたり謎に謎が深まって色々根拠や数字、データを聞くと

こういう企業はやはり逃げます。自分からこちらに営業の問い合わせをしておいて笑

聞かれて答えられない営業するならはなから営業するのやめましょうね。

 

結構会社によっては感染していないかどうか、また帰省するためにPCR検査を感染してるかしてないかを知るために

受けに来る方が多いとか。

ただ常日頃感染者がいる環境、または感染させると重症化リスクの高い人たちが多い施設などで勤務している人たちつまり病院や高齢者施設に勤務している人たちを定期的に検査することはある程度一定の効果は得られるでしょうが

一つ目ですがPCR検査は検査時点での感染の有無の判定であるだけでこれから客先へ行くためだとかのために検査を受けても全く無意味。

検査を受けた後職場に戻ってそこで感染する可能性、極論、検査を受けた病院から公共交通機関を利用して

会社に戻る場合、その公共交通機関の中で感染している可能性もあるわけです

 

感染しない前提で動こうとするのでこういう矛盾したことが起こるわけでそうあってほしいという感情を

商売にするいかがわしい企業が少しでもなくなってほしいと願っています。

検査を受けることは会社のなんのPRにもなりません。

陽性判定を受ければ感染症法で強制的に営業停止、消毒しなければいけませんから検査を受けることで対策ができる云々って言ってましたが対策することはPRではなく当たり前にしなければいけないことです。

 

ただ経済も動かさないといけないわけですが感染してない前提ではなく自分が感染している、保菌している前提で

動くと動きやすくなります。それ前提で動くとすると何ができるかというとやはりできるだけリモートでというのが

無駄な検査や費用をかけずに済み、医療機関への負担を減らすことにもなります。

 

二つ目。検体採取の問題。多くの専門家が言っているのはPCR検査は精度が実は低い検査で、素人が検体採取をしたところで正しく検体が採取できなければ正しい結果が出ません。正しく採取できても数パーセントの割合でウイルスの死骸を拾って偽陽性になったり一定数体内で増えていないと偽陰性になるという問題もあります。

ちなみにこの問い合わせてきた某会社偽陰性儀陽性で問題は発生していないというのですがその問題とやらは何を指しているのかさえ意味不明です。

そもそも遠隔で正しく採取できるのであれば今この時も自分が感染するリスクを冒して検査を実施している医療従事者がいるわけですから厚労省や自治体がすぐにでも導入しているわけでそれを導入していないということは何かデメリットが大きいから

導入されていないわけです

 

3つ目の抗体検査。これもPRになるといってますが抗体って新型コロナに対してだけ生まれるわけではありません。

簡単に言うと体に入った敵に対して戦う兵隊が抗体です。その兵隊はそれぞれウイルスや細菌に対してできます。

身体の仕組みってすごいですね。

わかりやすく言うと花粉も人によっては敵ですから花粉に対する抗体ができ、普通の風邪を引けば風邪通常のコロナウイルスに対する抗体ができ、インフルエンザになればインフルエンザ抗体ができるわけです。インフルエンザワクチンはまさにそれで不活化ワクチンを体に入れて抗体を作っていざインフルエンザ感染を起こしたときに戦う敵をあらかじめ作っておく行為なわけです。

 

抗体検査キットの精度もかなり差があってまだまだ高い精度とは言えず、先にお伝えしたような通常の風邪コロナの抗体を

拾っていることもあり得ますし抗体ができていなければ感染していても反応しません。

実際抗体検査は陰性でも症状が出て新型コロナの陽性反応が出た人もいます。

そういうことから結局抗体検査もPRにはなりません。

 

ずらずら書きましたが結局突っ込みどころ満載な問合せでしたね

巧妙な手口で色々言ってくる会社もありますので果たしてこれが自社にとって良いのか、する意味が実際あるのか、

する必要があるのかなどよく検討して利用するかどうかを考える必要がありますね。あときちんとこういう会社には根拠と数字のデータなどを求めてください。出さないで逃げる会社はほぼ怪しいと思ってください。

新型コロナで売り上げが厳しい中で今ある限られた資金をここに費やすべきか慎重に考える必要がありますね。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました