皆さんこんにちは。食品衛生コンサルタントの大野です。
モデルナの新型コロナウイルスワクチンへの異物混入が報道されました。
各地で行われる予定の接種が中止となり混乱していますね
異物自体は金属片と判明していますがどのように入ったのかがまだ解明されていませんのでおそらく工場ではまだ生産がストップされている状況ではないでしょうか
これを食品に当てはめてみると結構食品では異物混入というのはよく起こります。
6月から完全施行された食品衛生法、HACCPが全食品事業者へ義務化されたわけです。
食品衛生申請システムで異物混入等が発見されてリコール、回収事案になったものは一覧で見ることができます。
ここを見るとかなり異物混入の事案は多いのだなと改めて感じます。
この異物混入ですがHACCPに沿った衛生管理の観点から見てみると一つ異物混入といっても
危害要因となるものとならないものと分けられます。
毛髪などは人を傷つける恐れはないので一般的に一般衛生管理の範疇と考えられます。
今回の金属片のように硬質異物などは危害要因としてHACCPプランを作成するときに定める事業者が
多いですね
そういったのはまず混入原因になりやすい根源がわかっていれば対策としてそれを目視確認するということでもいいですし金属探知機やX線検査機をかけて発見して除去するという方法でも構わないわけです
もちろんこういった事故がゼロが確実であればいいことに越したことはありません
ただ機械と人の力に頼って製造している以上ヒューマンエラーも発生するわけです。
その時にどう今後事故を防ぐかの検証に記録が肝となるわけです。
この記録が正確であればあるほどリコール、回収が容易になりますし傷も浅くて済みます。
そして原因の検証と今後の対策も立てやすくなるのでより生産性と安全性が上がるというわけです
今回のワクチンの異物混入早く原因が解明されてワクチン接種再開されるといいですね。
連日猛暑も続いていますので皆様どうか体調ご留意の上お過ごしください
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。